陸上競技大会に関わる皆様へ
7月18日,19日の夏季陸上競技記録会の開催を決定して以来,皆様から様々な要望や問合せをいただきました。特に,次の2点についての要望をいただきました。
⑴ 出場枠を増やしてほしい。
⑵ 子供の最後の大会になるので,無観客について考え直してほしい。
夏季記録会は,今後の本格的な競技会開催に向けての,「最大限の新型コロナウイルス感染防止」と「陸上競技大会の再起動」との両立を検証する意味合いがあります。二つのバランスの取れた状態で実現するにはそれなりの覚悟とエネルギー,周到な準備と対応が必要です。選手・監督コーチ,大会役員,審判員,観客の安全対策を第一に考え,大会を運営しなければなりません。大げさではありますが,競技会に携わるすべての方々の”命”にかかわる問題と考えています。
そのために,エントリーの条件,大会までの健康観察と報告,競技中のソーシャルディスタンスの在り方,熱中症への対応,2日間の選手や監督・コーチ・役員審判員の動向の把握,機材の消毒ありかた,大会終了後の健康観察,競技場の消毒,など必要な事項をすべて洗い出し,準備を行っています。
ただ,準備と実施のためには,スタッフの人数が足りないなど課題が山積みです。万が一,感染者が出た場合には,国や県の指針に従い大会に関わったすべての方々の対応をおこなわなければなりません。当然,大会の実施も当分見合わせることとなります。
これらのことを鑑み,この大会では選手の出場枠や種目数を制限いたしました。さらに,安全安心のために無観客といたしました。たくさんの選手に出場させたい,多くの皆様に応援していただきたという思いは,十分理解できます。
何度も申し上げますが,この大会は今後の大会を本来の大会に近づけていくための検証の大会です。
皆様方には,このことについて,何卒ご理解とご協力をいただきますようお願い申し上げます。
宮城陸上競技協会 会長 角屋勇夫